ソフトテニスで個人戦や団体戦でペアを組ませる時は、どうしたら一番良いのか指導者なら悩むところですよね。
そこで、この記事では、ペアの決め方のコツを紹介したいと思います。
前衛なのか後衛なのかを決める
ソフトテニスのペア決めでまず大事なのは、前衛なのか後衛なのかを決めることです。
この前衛か後衛か決めるポイントは、向いている特性に合わせましょう。
- 後衛:ラリー耐久力がある人、ソフトテニス経験者向き
- 前衛:瞬発力がある人、初心者向き
後衛は、ラリーによる失点が命取りです。
なので、ラリー耐久力のある人が向いています。
また、高校生なら中学からテニスしているような経験者ならラリー耐久力が高い傾向にあるので、経験者向きにもおすすめです。
性格的には、冷静で試合を長くさせたいタイプが良いでしょう。
前衛は攻撃の要でもありますが、ダブルスでは防御の意味も込められています。
そのため、比較的初心者でもポジションをきちんと押さえていれば、試合でも勝ち進める確率が高まります。
また、瞬発力のある人はボレーやスマッシュに向いています。
タイプとしては、攻撃を楽しみたい、反応が得意な人が向いています。
適正を伝えるのも指導者の仕事
前衛にするか後衛にするかは本人の希望もあることでしょう。
しかし、せっかくあなたが指導者なら相手の適正にあったポジションを伝えるのが責務です。
人は、自分の適性というのが本当に分からないものです。
後衛をやりたいと思っていても、実は前衛にぴったりなタイプで花開く選手もたくさんいます。
逆に、前衛から初めて、ラリー耐久力がついたり、試合展開が上手かったりして後衛になる選手も多くいます。
本人の希望を聞きながら、あなたが感じる適正を話して総合的に決めるのがベストです。
ペア決めのポイント
ペア決めのポイントは2つです。
1.実力差が同じくらいにするのが望ましい
前衛と後衛のペアはそれぞれの実力差が同じくらいにするのがベストです。
同じくらいのレベルだと以下のメリットがあります。
- お互い不満が少ない
- お互いに励ましあえる
- ペアのために頑張れる
ペアは互いを尊重できるようでないと、試合で力が発揮できません。
そのためにも同じレベルになるべくしてペアを組ませましょう。
2.仲の良さも大事
また、ペアを組ませる時は仲の良さも大事です。
仲の良さとは互いになんでも言い合える友達関係です。
中学や高校などの部活であれば、
- 部活中に互いによく会話しているか
- 部活中に互いにつるんでいるか
こうした選手同士の関係性の様子をきちんと見ておきましょう。
また、社会人のクラブなら
- 会話をしているか
- 片方が教えているか
など見ると良いです。
まとめるとペアの決め方で重要なのは、
- レベルが同じくらい
- なんでも言い合えるような関係性
この2つが大切なのです。
練習のミニゲームではいろんなペアを作るのもアリ
また、試合と違って練習で行うミニゲームではいろんなペアの組み合わせをするのもチーム全体が上達するコツになります。
例えばレベルの高い人と低い人をペアにすることで、以下のメリットはあります。
<レベルの高い人>
- 相手にアドバイスする力、チームとして引っ張れる力が身に付く
<レベルの低い人>
- アドバイスを受けて上達する
- 信頼感が生まれる
相手にアドバイスする力が身に付くというのは、自分自身を上達させるコツでもあります。
相手に教えるというのは、良い点と悪い点が明確に理解できるからです。
また、ダブルスは互いにチームなので、試合中に問題点があれば、アドバイスして一緒に立ち向かわなければなりません。
こうした試合でも引っ張れる力も身に付くのです。
また、レベルが低い人は、アドバイスを受ければ当然上手くなります。
さらに、相手の信頼感も増すので、個人的に練習相手をしてもらうことや、その人のプレーを見て上手くなろうという気持ちが生まれます。
さらに言えば、こうしたミニゲームでのペア組をいろいろとすることで、チーム全体が教えあったり上手くなったりするので、雰囲気がとても良くなり強いチームになります。
指導者として、チームの雰囲気作り・強いチームにしていくにはこうしたペア決めを工夫した練習が必要なのです。
以上、ソフトテニスのペア決めについて解説していきました。
最適なペア決めを行い、試合に勝ったり練習で活用していきましょう。