ソフトテニスの試合や練習の待機時間に選手たちが素振りをすることがあると思います。
しかし、素振りって本当に効果あるものなのか疑問に思ったり、ただ何となくやっている選手もいて、どうやってきちんと素振りを指導したら良いのか悩んでいることでしょう。
そこでこの記事では、正しいソフトテニスの素振りのやり方について解説していきます。
そもそも素振りの目的は?
素振りの目的は、「フォームチェック」です。
正しい動作で、正しい打ち方をしているのかをチェックすることに意味があります。
チェックするポイントは、
・テイクバックはきちんとしているか?
・肘や手首をムチのようにしならせているか?
・ボールに回転をかけられるように首にラケットを巻き付けているか?
・インパクトのタイミングはずれていないか?
などです。
これらをチェックし、正しいフォームに修正することに素振りの効果があります。
素振りは練習中に確認する
素振りは、乱打や練習メニューの合間にすると効果的です。
正しいストロークフォームでできているか検証しながら、練習することでフォームが洗練されていきます。
また、素振りして、練習してを試行錯誤して自分の中の「正しいフォーム」を無意識で作れるようになれば、試合で上手いストロークが安定的にできるようになります。
ソフトテニスで素振りを指導する場合は、「フォームチェックのため」と常々伝えましょう。
試合中の素振りは意味がない
逆にいえば、試合中の素振りはやりすぎても意味がありません。
あくまで、この「感覚だよな」という確認でやってください。
試合は緊張している状態なので、変に素振りをウォーミングアップでしてしまうと、ぎこちないフォームを確認してしまうことになり、ネットやアウトにつながるので注意しましょう。
特に試合中にネットやアウトばかりして「調子が悪いな」と感じて素振りするのも、変なフォームの泥沼にはまるので注意しましょう。
試合中にネットやアウトばかりするのは、フォームが悪いというよりも、「緊張」していつもの動きが発揮できていないだけです。
選手への声掛けも「試合は練習と同じと思うこと」、「冷静になれ」と伝えましょう。
ソフトテニスの正しい素振りの仕方
正しい素振りのポイントは以下の通りです。
・ゆっくりした動作で確認する
・素振り後にどこがいけなかったのかを把握する
・動画に撮ってチェックする
ゆっくりした動作で確認する
素振りはフォームチェックなので、素早くやっても意味がありません。
人間は速い動作だと雑になります。
ゆっくりした動作で正しいことをやるから、速くしても正しいフォームを維持できます。
まずはゆっくり素振りをしてみて、正しいフォームを確認させましょう。


素振り後にどこがいけなかったのかを把握する
素振り後は、素振りの前に球を打った時と、どう違うのかを自分で考えさせましょう。
何が違ったのか把握しなければ、意識して改善するポイントは分かりません。
主にチェックする内容は、前述したとおり、
・テイクバックはきちんとしているか?
・肘や手首をムチのようにしならせているか?
・ボールに回転をかけられるように首にラケットを巻き付けているか?
・インパクトのタイミングはずれていないか?
です。
動画に撮ってチェックする
フォームが著しくおかしい場合や、素振りしても改善しない選手には、動画を撮ってあげて本人に見せましょう。
自分でどこが悪いのか良く分からないことも、撮ってみることで違いが分かります。
できたら、ソフトテニスの上手い選手やメンバーの動画も比較すると正しいストロークが一目瞭然分かります。
おすすめ動画アプリは下の記事で紹介していますので、参考にしてください。

以上、ソフトテニスの正しい素振りのやり方を指導するポイントを紹介してきました。
素振りを効果的に使って、ソフトテニスの試合で安定した球が打てるよう選手に育てていきましょう。